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社会に求められる力

大学・短大(含・高専)卒業者の就職率(日本学生支援機構調査2009)

  一般      61.2%

  障害者全体 46.4%

  発達障害者 25.6%

 ▶障害者のなかでも、とりわけ発達障害者の就職が厳しい

 

発達障害者の離職率(全国LD親の会会員調査2008)

  6ヵ月  未満の離職 17.2%

   6ヵ月~1年の離職 20.3%

 ▶せっかく就職できても、約4割が1年以内に離職してしまう

 

​こうした現実に、どう立ち向かうのか

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​就労練習プログラム

人生100年時代。これまで以上に長くなるライフステージの各段階で、職場や地域社会に自分の居場所を確保し、活躍し続けるために求められる力を、経済産業省は「社会人基礎力」として定義しました。

①前に踏み出す力、②考え抜く力、③チームで働く力の3つの能力を、さらに12の能力要素に分ける形で構成されています。

​この社会人基礎力を、いつどのように育むか。これまでは、「いつまでも学生気分では困るぞ」「社会人としての自覚をもて」等々、企業が社員教育に励んできました。今は企業努力に依存するだけでなく、専門学校や大学、大学院、専門職大学、大学院等が社会人基礎力育成の担い手として挙げられています。

しかし、本当にそれで十分でしょうか。

​変化への順応力に長けている健常者なら、学校卒業後、「今日から社会人」という自覚のもと、比較的短期間で、社会人としてふさわしい言動を選択していけるようになるのかもしれません。しかし、変化への対応力が乏しいとされる発達障害者に、ある時点からいきなり新しい価値観を提示し、順応を期待するのはどうでしょう。私たちには、それがとても乱暴な話に聞こえてなりません。発達障害者の継続的就労が困難な現実は、新しい価値観に戸惑い、ふさわしい言動を選択する練習の機会を十分に確保できなかった結果でもあるはずです。

明日の自分の居場所は、今日の自分がつくる

チャレンジ・キッズは、18歳や22歳になってから社会人スキル教え始めるのではなく、「子どものうちから教え、練習させてあげたい」と考えています。社会人になるまでの間に、できるだけ現実に近い環境設定の中で、安心して練習が積めるようこだわって、デイサービスにおける療育の中に、社会の多くのルール(労働とその対価としての報酬、税金、家計のマネジメントその他)を落とし込み、社会の中に自分の居場所をつくる練習プログラムを開発しました。​​

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チャレンジ・キッズでは、「もっと課題をしなさい」「忘れ物をしないでね」等の声かけは一切、行いません。にもかかわらず、多くの子どもたちが、「次のプリントが欲しい!」「くっそー。また消しゴムを忘れちゃった!もう絶対、忘れないぞ!」等と、自律的に軌道修正していきます。その秘訣は・・・?

 

チャレンジ・キッズを利用する児童は、「お客様」でなく「社員」のひとり。課題=仕事を遂行すれば、頑張りに応じたお給料(事業所内通貨)がもらえる仕組みになっているからです。

​デイサービスの中は小さな「社会」。学校もあれば銀行もあり、文具店や不動産会社、クレジット会社に保険会社、ゲームセンターなども営業しています。また、現実と同じく、税金も徴収されます。進学・就職・結婚・子育てなど、現実に起こりうる様々なライフイベントにまつわるお金の出入りも、できる範囲で具体的に演習します。

「僕はまだインターン。今のお給料だと、オシャレな部屋は借りられないなぁ」「うわぁ!クレジットカードを落として悪用されちゃった。どうすればいい?」「有給休暇があと1日しか残ってない。病気をしないように早く寝て免疫力を上げないと」「車を買うことになったんだけど、ローンと現金どっちがいいのかな」そんな子どもたちの会話が聞こえてくる、ちょっと面白いデイサービスです。

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